主に外壁部分等に用いられる弾性塗料とは、ゴムの様な伸びがある塗膜の塗料です。
建物が劣化してきた際にヒビ等で塗膜が引っ張られた場合でも、その弾力性の強さにより表面を塗膜で覆う事が出来ます。
弾性塗料はヒビを補修して雨などの水分から外壁を守ってくれる
少しのヒビであれば塗膜がしっかりと覆うので、建物内部に水を侵入させる事を防ぐ事が出来ます。
弾性塗膜の引っ張り強さは、一般的な塗膜と比べると10倍もあります。弾性力は、8~10年も持つという素晴らしさです。
地震で多少建物が動いたとしても、弾性塗料で仕上げていれば安心です。このような性能により、弾性塗料はヒビ割れしやすいモルタル壁に適しています。
弾性塗料は塗装工程が多いので工期も長め
弾性塗料は、素晴らしい弾性力により、塗装工程が多くて若干工期も長めです。
下塗り(シーラー)をし、高弾性の中塗り塗料を2回塗布し、上塗り塗料を2回塗布します。 全部で5回の塗装工程があり、一般的な塗装工事の工程と比べると塗布回数が多い事が解ります。
リフォームの場合は、更に既存素材の清掃等も含まれますので、更に工程が多くなります。
このような5回の塗装工程が本来の弾性塗装の工程であり、これより少ない工程でも効果を発揮しますが、効力は下がってしまう事を覚えておきましょう。
規定の工程を踏む事で、弾性塗装のメリットを大きく引き出してくれます。
詳しい工期などが気になる方は、お願いをするリフォーム業者さん等に事前に問い合わせてみると良いでしょう。
弾性塗料の外壁リフォームはいくら位かかるのか?
外壁に塗布する料金は、建物の大きさや塗装工程により異なりますが、先程ご紹介した5回の塗装工程ですと、70~100万程度かかる目安となります。
1つ注意してほしい事が、窒素系サイディングとは相性が良くない事です。
サイディングは熱をこもりやすい性質があり、弾性塗料が熱に侵されて膨れ上がってくることがあります。
更に、コーキング部分に弾性塗装をすると、コーキングの動きと弾性塗料の動きとが絡み合って、効果を発揮できなくなってしまいます。
コーキングがある外壁には、弾性塗装は控えるようにしましょう。