家の外見をリフォームする時に、案外気になるポイントが窓の部分です。もっと窓を増やしたいとか、大きくしたいと考えている方も多いと思います。
窓をリフォームで増設する事は可能です。しかし、余っている壁のどこにでも設けていいという訳ではありません。
窓を増設する時の問題点や対処策
窓が増設出来ない壁は、壁の中に大切な筋違いという部材が入っている壁です。
筋違いというのは柱~柱の間に斜め若しくはバッテンに設ける事で、建物の揺れを軽減させる役割を持っております。
筋違いとは、建物を建てる際に計算された数が壁の中に盛り込まれています。これを欠かす事は建物の耐久性を弱めてしまいますので、絶対してはいけません。
筋違い等、窓を増設出来ない箇所は図面から調べよう
建物を建てた際の設計図に筋違いの位置が記載されておりますので、その壁以外の壁に窓を増設しましょう。
更に、柱を取り除く事は出来ませんので、柱~柱間にしか窓は設ける事は出来ません。
リフォームで柱を取って窓を大きくする事はキケンです!
新築であれば大きな幅の窓を取り付ける際は、丈夫に大きな梁を設けて力分散をする事で、お幅広い窓を設ける事が可能です。
しかし、リフォームの際に安易に柱を取り外して上部に梁を設けるのは、簡単そうで物凄く難しい事です。
建物自体が歪んでしまう事がありますので、絶対やってはいけません。その為、リフォームの際に増設出来る窓の幅は、柱と柱の間の幅、1,700㎜以下となります。
窓を増設する場合は、窓の大きさに合わせて内壁と外壁を取り壊し、窓を取り付けます。 取付けの為に窓周りは余裕を持って取り壊すので、外壁仕上げ材や内壁仕上げ材で補修をしなければなりません。
窓の内側は、四方グルっと窓枠を設けましょう。
窓を新しく増設した時には、その箇所が湿気にやられてしまう
新しく窓を増設した場合は、その部分に湿気が溜まりやすくなる傾向があります。
枠を四方回さずにビニールクロスだけで納めてしまうと、すぐに湿気にやられてしまいます。
せっかくの窓増設も、台無しになってしまいます。
四方窓枠を回す事はお金がかかってしまいますが、建物の耐久性を高める為には必要経費と思うようにしましょう。
窓の増設は気を付ける点が多いので、ちゃんとしたリフォーム店に相談を
また、窓を増設するという事は、室内を明るくしたいのが1番の目的だと思います。窓を出窓にしてしまうと、思ったような明るさは期待出来ません。
一見出窓は便利で快適に思えるかもしれませんが、採光を求めるのであればフラットな窓を設けるようにしましょう。
こういった様に、窓の増設をリフォームで行う時には多くの注意点が御座います。
失敗しない為にも、しっかりとした業者さんに窓の増設工事が依頼する様にしましょう。